ジャグラーのぶどう確率算出（プログラミング編）

前回は、差枚数からジャグラーのぶどう確率を算出する方法を記載しました。

今回は、プログラミング編として、実際にPythonでプログラムを組んでいきます。

ぶどう確率を算出する式は、以下の式でした。

ぶどう確率の算出式

ぶどう確率 = 6 * 回転数 / (ぶどう以外の獲得枚数 - 回転数 * 3 - 差枚数)

計算に使用する数値の準備

まずは、計算に使用する数値を先に定義しておきます。

コメントに書いていますが、BBとRBの獲得枚数を1枚減らしておくのがポイントです。

# coding: UTF-8
def Koyaku_Calc(回転数, BB回数, RB回数, 差枚):
    # 役ごとの出玉と確率を定義
    # BBとRBは1枚掛けで揃えるとして、獲得枚数から1枚減らす
    BB枚数 = 311
    RB枚数 = 103
    チェリー枚数 = 2
    チェリー確率 = 36.03
    リプレイ枚数 = 3
    リプレイ確率 = 7.3
    ぶどう枚数 = 7

    # IN枚数の計算
    IN = 回転数 * 3

次にぶどう以外の獲得枚数を計算します。

    # OUT枚数の計算(チェリー狙い)
    OUT_チェリー狙い = BB枚数 * BB回数 + RB枚数 * RB回数 + (チェリー枚数 * 回転数 / チェリー確率) + (リプレイ枚数 * 回転数 / リプレイ確率)
    # OUT枚数の計算(フリー押し)
    # 0.667はフリー押しした時にチェリーが取れる確率
    OUT_フリー押し = BB枚数 * BB回数 + RB枚数 * RB回数 + (チェリー枚数 * 回転数 / チェリー確率 * 0.667) + (リプレイ枚数 * 回転数 / リプレイ確率)

今回はチェリー狙いした時と、フリー押しした時それぞれのぶどう確率を算出します。

フリー押しでチェリーを獲得できる確率は66.7％なので、フリー押しの時はチェリーの獲得枚数に0.667を掛けておきます。

(フリー押しでチェリーを獲得できる確率はリール配列から導き出せますが、今回は説明を省きます。)

これで今回の目的であるぶどう確率を算出する準備ができました。

ぶどう確率の算出式に当てはめ

あとは、前回の式に当てはめるだけです。

    # ブドウ確率の算出(チェリー狙い)
    ぶどう確率_チェリー狙い = ぶどう枚数 * 回転数 / (差枚 + IN - OUT_チェリー狙い)
    # ブドウ確率の算出(フリー押し)
    ぶどう確率_フリー押し = ぶどう枚数 * 回転数 / (差枚 + IN - OUT_フリー押し)

	# 結果の表示
    print("チェリー狙い : ", ぶどう確率_チェリー狙い)
    print("フリー打ち : ", ぶどう確率_フリー押し)

実践データの準備

最後にホールで台から入力する情報を定義します。

ここに皆様がホールで確認した実践データを入力してください。

if __name__ == "__main__":
    # 実践データ
    回転数 = 1000
    BB回数 = 4
    RB回数 = 4
    差枚 = 300

    Koyaku_Calc(回転数, BB回数, RB回数, 差枚)

今回作成したコードの全体

これまでのコードをまとめると以下のプログラムになります。

# coding: UTF-8

def Koyaku_Calc(回転数, BB回数, RB回数, 差枚):
    # 役ごとの出玉と確率を定義
    # BBとRBは1枚掛けで揃えるとして、獲得枚数から1枚減らす
    BB枚数 = 311
    RB枚数 = 103
    チェリー枚数 = 2
    チェリー確率 = 36.03
    リプレイ枚数 = 3
    リプレイ確率 = 7.3
    ぶどう枚数 = 7

    # IN枚数の計算
    IN = 回転数 * 3

    # OUT枚数の計算(チェリー狙い)
    OUT_チェリー狙い = BB枚数 * BB回数 + RB枚数 * RB回数 + (チェリー枚数 * 回転数 / チェリー確率) + (リプレイ枚数 * 回転数 / リプレイ確率)
    # OUT枚数の計算(フリー押し)
    # 0.667はフリー押しした時にチェリーが取れる確率
    OUT_フリー押し = BB枚数 * BB回数 + RB枚数 * RB回数 + (チェリー枚数 * 回転数 / チェリー確率 * 0.667) + (リプレイ枚数 * 回転数 / リプレイ確率)

    # ブドウ確率の算出(チェリー狙い)
    ぶどう確率_チェリー狙い = ぶどう枚数 * 回転数 / (差枚 + IN - OUT_チェリー狙い)
    # ブドウ確率の算出(フリー押し)
    ぶどう確率_フリー押し = ぶどう枚数 * 回転数 / (差枚 + IN - OUT_フリー押し)

    # 結果の表示
    print("チェリー狙い : ", ぶどう確率_チェリー狙い)
    print("フリー打ち : ", ぶどう確率_フリー押し)
    
if __name__ == "__main__":
    # 実践データ
    回転数 = 1000
    BB回数 = 4
    RB回数 = 4
    差枚 = 300

    Koyaku_Calc(回転数, BB回数, RB回数, 差枚)

プログラムの動作確認

今回入力した実践データでプログラムを実行すると、

チェリー狙い :  5.944637768080406
フリー打ち :  5.852762582215838

無事にぶどう確率が算出できていることが確認できました。

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